市来豊 『カンボジア1993写真集』
我が党をはじめ、運動の写真を長らく撮って来た市来豊さんの写真集が上梓された。ポル・ポト政権による自国民大量虐殺や、ベトナムからの侵攻で荒廃したカンボジアが、国連による停戦監視で復興に向かう様子を映した、きわめて貴重な写真集だ。
1993年カンボジア。この国がやっと長い内戦を終わらせて平和をつかみ取った年。
この時期、カンボジアに入国できた日本人はごく一部しかいない。PKO（国際連合平和維持活動）として入った自衛隊とその関係者をのぞくと、わずか23名ほどしかいなかった。
その中のひとりが、フリーカメラマンとして入った市来豊さんであった。
まだ誰も、内戦が終結したばかりのカンボジアを見たことがなかった。カンボジアを変えたこの重要な年、カンボジアの人々はどのような状況だったのか。
平和をつかみ、人々はクメールの笑みを取り戻した。そうした日常を写した秘蔵の写真の数々がここに蘇る！
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