全国で多発する家畜・農産物泥棒に外国人の影

SNSで豚肉購入を呼び掛ける不審な書き込みが多数ある。収穫の秋を迎える農家にとって不安な日々が続く

SNSで豚肉購入を呼び掛ける不審な書き込みが多数ある。収穫の秋を迎える農家にとって不安な日々が続く

日本の田舎に行けば農産物の無人販売所がある。誰もいない小屋に採れたての野菜や果物が置いてあって、「代金はここに入れてください」と箱が置いてあるだけ。日本人にとっては当たり前の光景だったが、世界から見れば珍しいもので「奇跡」とも言われてきた。その日本人の美しい当たり前が今や壊されつつある。

すでに報道でもあるように、五月頃から群馬県をはじめ北関東各地で家畜が盗まれるという被害が多発している。現時点で盗まれたのは豚823頭、牛8頭、山羊4頭という大規模なものだ。丹精込めて育てた畜産農家の怒りと悲しみは察するに余りある。

この一連の盗難事件と同時期、在日ベトナム人たちのSNSに「豚肉を買いませんか」との投稿が増えたという。そこにはベトナム語で「豚7~9キロ1万9千円 10~15キロ2万円」と書かれ、吊るされた子豚の写真も掲載されていたという。

これに限らず今や全国各地で農産物の盗難が相次いでいる。

8月1日には岐阜県で牛を盗んで解体したとしてフィリピン人の男二人が逮捕されている。その後、この二人が県内の他の牧場からも鶏や山羊を盗んでいた事も判明している。

8月4日には三重県鈴鹿市の畑からスイカ15個を盗んだ中国人の女二人が逮捕されている。

8月28日には福岡県筑後市の畑からシシトウやピーマンなど野菜142点を盗んだとして中国人の女二人が逮捕されている。

9月6日には長野県中野市の畑でブドウを盗んだとしてベトナム人技能実習生の女二人が逮捕されている。しかもこちらは現場で取り押さえようとした畑の所有者の男性に噛みついており強盗致傷での逮捕だ。

このように近年になってから大規模な農産物盗難が全国で増加の一途をたどっている。被害を受けた農家の落胆ぶりは大きく、「もう栽培をやめる」と言いだすところも少なくないという。こうした事態を受けて農林水産省は「農作物の盗難防止対策を実施しましょう」と対策パンフレットの公開をおこなっているが、本当に必要なのは、こうした事態を招く「原因」から断つ対策ではないだろうか。