自由を擁護しない日本政府(蓮坊公爾)
産経新聞・連載「チベット動乱60年」は、人権を奪われ祖国に帰れぬチベット族。チベット仏教を信仰するが、共産中国の弾圧。民族隔離及び反宗教政策の実態を暴き、此の問題を日本人に投げかけてくれた。仏教指導者・第14世ダライ・ラマ法王を偉大な宗教家と讃えるが、信仰の自由を弾圧する習近平体制ではチベット自治区への帰国は無理だと云える。
また、チベット出身のペマ・ギャルポ拓殖大学教授(『侵略に気づいていない日本人』著、私が書評掲載)に依れば、殺害された犠牲者は「120万人」にも及ぶとの事。此の暴挙に対し、「日本政府は目をそらす」(産経)。中国に抗議もせず、来日した第14世ダライ・ラマ法王と安倍首相は面会しない。ウイグル族への弾圧もしかり、人権尊重と信仰の自由ー此れ為る観点に照らしても我が国の対応は不甲斐ない。積極的に貢献して欲しい…。
(文藝評論家 蓮坊公爾)
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