1%からの出発 令和の御代に党の将来像を語る(鈴木信行)

 新しい御代の始まりを党員党友支持者の皆様とともにお祝い申し上げます。

 「令和」は、「万葉集」にある「初春令月、気淑風和」に由来する。梅が咲く早春の美しい風景のような日本をともに作るべく、令和の御代も皆様とともに心を一つにしていきたい。

善戦した候補者たち

 統一地方選挙で複数の候補者を「推薦」し応援した。中央区の太田太氏は過去2回の落選を経験し、背水の陣を敷いての選挙戦である。現職区議会議員が選挙対策本部長として取り仕切る太田陣営に連日スタッフを入れて応援した。結果は44人中5位で当選だ。

 新宿区の堀切笹美氏の陣営にもスタッフが入った。人口移動の激しい都心の選挙は難しい。保守系候補者は保守系無所属として戦うことが多い。特定政治団体の名を大上段に掲げての選挙戦は厳しい。結果は善戦したが届かなかった。

 大阪枚方市の川東大了氏の選挙戦には、東京をはじめ各地から党員が現地入りし支援した。枚方市議会は40万人都市にしては議員数が極端に少ない。当選には厳しい環境の中で「外国人生活保護」と「パチンコ反対」を前面に押し出しての選挙戦は、注目を集め一定数を確保したが落選した。

日本国民党の今後

 日本国民党は地方選挙にチャレンジする政治団体としてさらに活動する。選挙以外では日常の国民運動を重要視し、中国・韓国・北朝鮮など反日国への反撃を目的とする政治活動を行う。また東南アジア諸国との友好及び中国民主化運動を支援することにも重点を置く。

 日本国民党は日本主義と愛国心を基調とする政治団体として日常活動を展開していくのだ。そして、党員となった活動家が、現実に地方議員になれる政治団体を目指したい。

 現状、今の段階では国政選挙に参戦する予定はない。党の宣伝のために候補者を使い捨てにするような組織改編前の活動はもうしない。国政選挙に参戦するのであれば、同じ地域での地方選挙を見据えての参戦だろう。人口が多く議席数の多い首都圏での地方選挙では、保守票のさらに右派票が存在する。方針を定めた上で地道な日常活動が必要だが、当選は十分可能なのだ。

 今回の推薦候補者の得票率は軒並み1%前後であった。これを多いと見るか、少ないと見るかは人次第であろうが、保守派の多くが自分たちを「多数派」だと誤解している。この数字は国政選挙はもとより、まだまだ政令市議会議員選挙にも挑戦できる数字ではない。だが、我々はこの1%という現実から出発しなければならない。自分たちの実力と現状を冷静に分析し理解した上で、今後の戦いに備えるのだ。

 世間で我が党が、いわゆる「右翼団体」と言われたとしても、否定することはない。思想的には逃げ隠れせず、皇室を敬愛する愛国心を中心とした日本主義の政党である。他に義務もなければ党員党友や候補者への条件は無い。組織改編後、初の統一地方選挙を戦い、所属地方議員は五名になった。今後も党勢を拡大し、お国のために働く所属議員の支援活動となる組織活動を展開していく所存である。

(日本国民党代表 鈴木信行)