日ロ交渉前に、ロシア紙、鈴木代表を取材

ロシア紙「コムソモールスカヤ・プラウダ」の取材を受ける鈴木代表

1月20日、ロシア紙「コムソモールスカヤ・プラウダ」の取材を受ける鈴木代表

「二島」妥結許さず南樺太および全千島列島を主張

 北方領土問題が焦点の日ロ交渉が取り沙汰される1月20日、鈴木代表はロシアから取材で来日した「コムソモールスカヤ・プラウダ」の特派員ダリヤ・アスラモヴァ女史のインタビューを受けた。

 ダリヤ女史はプーチン大統領から勲章を二回も受けた戦場ジャーナリストであり、ロシアの極右ジャーナリストとしても有名な方だ。

 去年12月にはラブロフ外相とインタビューを行い、北方領土問題への見解を聞き出している。インタビュー依頼は、日本の右翼民族派の忌憚ない意見を聞きたいというものであった。

 安倍晋三首相は、北方四島のうち色丹島と歯舞群島の引き渡しをロシアとの間で確約できれば、日ロ平和条約を締結する方向で検討に入ったという。これは「二島引き渡し」を事実上の決着と位置付ける案であり、容認できない。

 四島の総面積の93%を占める択捉島と国後島の返還について、安倍政権は「現実的とは言えない」と述べているが、安倍首相が「二島決着」に傾いた背景には、択捉、国後の返還を求め続けた場合、交渉が暗礁に乗り上げ、色丹と歯舞の引き渡しも遠のきかねないとの判断がある。これは大きな間違いだ。

 二島で決着した場合、ロシアが日本に迫っている「第二次世界大戦の結果を認めろ」という主張を受け入れることになる。

 つまり、ロシアが終戦間際に犯した条約違反と、戦後の侵略・略奪行為を無かったことにしてしまうのだ。領土問題で妥協は許されない。

 戦後一貫して守り続けてきた対ロシア領土交渉は、北方四島のロシアによる領有は戦争の結果ではなく侵略行為との認識だ。

 鈴木代表がダリア女史にも伝えたが、日本の右翼民族派は南樺太及び全千島列島の返還を求めているのだ。領土問題は時間がかかっても安易に妥協することなく、1000年かけても主張することが肝要だ。だいいち、プーチン大統領も国内情勢を考えれば、日本に妥協できる状況にはない。

 ロシアが支那や周辺諸国と領土問題を解決した時期が領土問題解決の好機であった。すでに時期は逸している。インタビューでは「北京条約で沿海州・ウラジオストックがロシア領になったのであり、元々ロシア領ではない」とまで指摘した。

 お互いにヒートアップしながら朗らかに、そして激しくぶつかった日露交流であった。最後には笑顔で会食しワインで乾杯して散会となった。