「クラスターフェス」に中止勧告!

渋谷区・警察との協議に結実した成果を報告する

渋谷ハチ公前交差点にて抗議活動

 平塚正幸氏(国民主権党党首、前都知事候補)は8月の毎週末、JR渋谷駅前のハチ公広場を占拠し、新型コロナウイルス武漢肺炎の感染拡大を推奨、歓迎する「クラスターフェス(デモ)」なるイベントの開催を強行し、各方面から非難の声が上がっていた。

 日本国民が一丸となって武漢肺炎と戦いながらも経済活動を再開させようとしている最中での暴挙である。新型コロナウイルスの強弱の問題と、「感染歓迎」と自ら進んで「クラスター」を組み上げることは全く別問題で議論の履き違えに他ならない。

「右翼民族派」が立ち上がる

 これに真っ先に憤慨したのが、「平岡道場」の平岡元秀氏だった。平岡道場をはじめ右翼民族派は8月15日、街宣車でスクランブル交差点ハチ公付近に乗り付け、「第3回クラスターフェス」の雑音を掻き消した。なお、平岡氏は、「冨田メモ」報道に際し、日本経済新聞に対する苛烈な抗議活動を展開したことでも知られている活動家だ。

連帯する日本国民党

 鈴木信行代表も党員有志とともに現場へ急行した。街宣車からマイクを握った鈴木代表は「馬鹿なことやってるんじゃない!」「こんなの運動でもなんでもないだろ!」と怒りを露わに演説。党員有志は拡声器を使い、平塚正幸に肉薄するなど機動力を活かした抗議活動を展開した。

 鈴木代表は演説後、主催側が「ステージ」と主張する広場中心部に赴き、平塚氏に直接、中止勧告をするも、怯えているのか引き攣った笑みを浮かべ逃げ回る姿がカメラに収められるばかりだった。

女性を盾に対話から逃げる卑怯者

 今回の一連の抗議で一貫していたのは、平塚氏の情けないばかりの逃げ腰の姿勢だ。インターネット上では、「巨大な権力と戦う政治活動」として非常に「クラスターフェス」に中止勧告!渋谷区・警察との協議に結実した成果を報告する戦闘的な姿勢で意気込んでいたが、同広場ではその勇ましい姿を見ることは叶わなかった。平岡道場を始めとする右翼民族派や日本国民党有志による話し合いの呼びかけに対して「国民主権党」の腕章をつけた女性を盾にして、自身は「信者」たちの輪の中から動くことは一切なかった。この女性のような勇敢な姿勢があってこそ、奇をてらった運動だとしても、本気で社会変革に取り組む覚悟を内外に訴求できるのではないだろうか。「党首」なる平塚氏もこの女性の爪の垢を煎じて飲んではいかがだろうか。

警察・区役所との「トップ協議」、引き出す

 鈴木代表は、抗議の総括のなかで警視庁・渋谷警察署とのやり取りを明らかにした。それによると同月17日から渋谷警察署が渋谷区側とクラスターフェスについて協議するとの言質を得たという。これにより、多くの活動家が動いた怒りの拳は一旦、収めることになった。

渋谷警察署と渋谷区役所の「協議」

 渋谷警察署長と長谷部健渋谷区長は、クラスターフェス(デモ)を巡り、規制強化を前提とした協議に臨んだ。編集部が掴んだ情報によると、渋谷区は①同駅ハチ公前広場に新型コロナに関して注意を促す看板を設置②巨大ディスプレイ広告の活用③幹部職員の臨場――の三点について、速やかに実施する方針を固めた。また、同広場の位置づけを道路から公園にすることで無許可集会を規制させる「条例改正」も視野に入れた厳しい対応も検討するという。同広場では拉致被害者救出を求める署名活動など極めて公益性の高い社会活動も行われてきた場所。平塚らによる迷惑行為に他の運動が妨げられることはあっていいものだろうか。

渋谷区も動いた!

 8月22日、日本国民党も事前に第4回クラスターフェスの開催情報を入手していた。協議後の渋谷区の対応を確認するため、平岡道場の平岡元秀氏、鈴木代表はじめ日本国民党の有志が渋谷駅前ハチ公前広場に赴いた。午後2時に現地に到着し、合流したのは金子快之渋谷区議会議員。午後4時半ごろには、須田賢渋谷区議会議員も現場を視察するために臨場。問題点の共有を行った。

 鈴木代表の協力要請と渋谷区の生活環境を守るために現場に来ていただいたのだ。この時点では場所取りのつもりか国民主権党の幟をつけた古びた自転車が一台放置されているだけだった。

 午後4時、平塚氏を筆頭にクラスターフェスの準備をする主催側に渋谷区土木部の米山淳一管理課長を筆頭に「中止要請」を行なった。区民の生活環境の維持を念頭に置いた要請に対し平塚氏は「名刺をよこせ。(苦情は)誰が言ったんだ!」などと拒絶。記録のため撮影していた九十九党員に対しても「取材許可は出していない。ネットに上げたら訴える」と撮影を拒んだ。しかし、ユニクロ東習志野店の店員を「マスク着用を求めた」として動画を撮影し、YouTubeにアップした平塚氏が言ったところで説得力の欠片もないことは言うまでもなかった。

私たちの成果~議員巻き込み渋谷区動かす~

 今回のクラスターフェスを巡り、日本国民党は、右翼民族派有志らと共闘し、渋谷警察署長と渋谷区長の協議を実現させた。対応に後ろ向きの姿勢だった渋谷区を動かす結果へと結実させた。

 また、鈴木代表が中止勧告の際の総括で発言した「これが葛飾区なら議会で取り上げ問題にしていた」についても、金子渋谷区議が9月11日の渋谷区議会本会議で「渋谷駅前の迷惑行為(コロナ・クラスターデモ)について」と取り上たことで実現した。

 日本国民党として国民と同じ目線に立ち、現場と議会から社会を動かし最大限に活かした結果となった。