竹島の日で島根入り 鈴木信行代表現地インタビュー
2月22日、竹島の日を迎えた島根県松江市に鈴木信行代表はじめ日本国民党の党員が集まった。JR松江駅前で街頭宣伝や関係者との親睦などを深めるとともに、韓国と竹島に対する厳しい姿勢を鮮明に訴えた。
当日の様子について、現場に向かった「しんぶん国民」記者が竹島をめぐる領土問題の最前線に立った鈴木信行代表に話を聞いた。
――今回、島根ではどのような活動を?
鈴木信行代表(以下、鈴木) きのう松江に着き、地元の方々と意見交換会をしました。領土問題にとどまらず、腹を割っての議論ができました。松江駅前で街頭宣伝、その後島根県民会館に移動して竹島領土権確立島根県議会議員連盟主催の「竹島問題を語る国民交流会」と「竹島の日」記念式典、下條正男先生率いる竹島問題シンポジウムに葛飾区議会議員として出席しました。毎年竹島の日には島根を訪れていますが、この2日間は大変有意義なものとなりました。昨年までとは違い、今回は葛飾区の方々とも一緒に島根入りしたことも力強いです。
――今回、葛飾区議会議員として出席した式典については?
鈴木 式典の根拠となる「竹島の日」条例を政府の後押しなく実現させた当時の島根県議会議員の皆さんに改めて敬意を表したいと思います。当時、国政中央の自民党から条例に反対する圧力がかかったとも関係者から聞き及んでいます。
その後、自民党は政権復帰を賭けた平成24年の総選挙マニフェストで掲げた「『竹島の日』政府主催式典の開催」は、もはや公約から外されてしまいました。国会議員の式典での挨拶に耳を傾けていると、選挙で有権者に媚びて公約したことを実行しないことに憤りを感じます。
そればかりか、式典で挨拶に笑顔で立って「本日はおめでとうございます」という言葉が出るとはどういうことか。とても「おめでたい」席ではない。たえず言われることですが、政治家は言葉に責任を持つべきです。せめて、安倍首相、担当大臣、副大臣が県主催行事に出席すべきです。
――いまの政治状況の中、竹島問題にどう取り組むべきか?
鈴木 一番大切なのは、韓国に対して日本が厳しい態度をとることです。二つ目には、世界に竹島の日本領有権の正当性を国内外に発信すること。日本がいかに正しい立場があるかを発信することです。今回、政府が領土・主権展示館を開設したことは注目すべきことです。韓国の政府高官が閉鎖要求をしているのはまさにその効果を表しています。これから政府にはもっと内容を充実させた大規模な展示施設を各地に開設することを求めていきたいです。
領土・領海・領空を守ることを当然のことと考える愛国者自身が政治家へと変わってゆく。その政治状況を根本から変えるには、愛国者による政党政治勢力が議会の一角を占めることです。
――今後について何か一言。
鈴木 私の役目としては、これからも韓国が反応することをやっていきたい。
ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像に「竹島の碑」を縛り付けたとき、韓国人たちはどうしたか。日韓軍事情報協定は白紙になり、大使館にトラックが突っ込んだ。日本国民の世論の盛り上がりのために、あの韓国の異常なる反応を利用しない手はない。竹島奪還のためなら韓国との断交だろうと手段を選ぶ必要はない。
もう一つ申し上げると、島根県が運営する竹島資料室で催されていた竹島の日にあたっての展示「全国に広がる竹島学習と啓発活動~新学習指導要領と島根県の竹島に関する学習の取り組み~」は印象的だった。私は葛飾区議会で文教委員を務めている。鈴木にできること、日本国民党ができることを全国に向けて情報発信と国民運動を積極的に展開していきたい。
そのためには日本国民が手と手を合わせて盛り上げなければいけない。私もがんばるので一緒にがんばりましょう。
(構成・編集部)