上海電力とメガソーラーの闇を撃つ! 石本崇岩国市議講演会、東京・大阪で開催

 去る8月26日、東京都大森の貸会議室にて、石本崇講演会実行委員会主催「上海電力とメガソーラーの闇を撃つ」が開催された。実行委員会を代表して安保智子氏から開会の挨拶がなされた後、共にこの問題に取り組む同志として鈴木信行代表も挨拶に立った。

 岩国市の石本市議会議員は早くからこの問題に着目し、警鐘を鳴らし続けている。そのご活躍の様子は本誌でも度々一面に掲載し、読者の皆様にお伝えしているところである。この度、東京と大阪で講演会を開催するにあたり、石本市議は冒頭「この会をただ聞いて貰うだけのものにしたくない。私と一緒に闘って欲しい」と訴えた。

 市山間部のメガソーラー現地を取材し、自ら撮影された写真を示しながらの現状報告は、危機感溢れるものであった。緑豊かな山肌を削り砂利を敷き詰めただけの傾斜地には、すでに雨水が流れた深い筋が出来ていた。

 保水力を失った山は土砂崩れの危険がある。また太陽光パネルを支える支柱は貧弱で、角が折れているものも見て取れた。このようないい加減な施工で、自然災害に見舞われた時耐え得るのかと恐ろしくなる。

 また、117ヘクタール (東京ドームの25倍)約30万枚のパネルで一般家庭の約2万2千世帯の電力を賄えるとの事だが、何とも非効率的である。因みに原発は一基で50~100万世帯の電力を賄える。それを太陽光パネルでやろうとすると、山手線の内側すべてにパネルを設置しなければならない。再生可能エネルギーは広大な土地を必要とするのだ。

 そこで目を付けられたのが、岡山県瀬戸内市牛窓の塩田跡地と同県美作である。後継者のいない塩田は、広さ十分で陽当たりも良く、理想的な太陽光パネル設置場所だと注目されているとのこと。

 その牛窓には260ヘクタールに90万枚、美作の山中には500ヘクタールに75万枚のパネルが敷き詰められ、昔、両地を訪れたことのある私は風光明媚な地の激変に唖然とした。
全国各地に何百万枚と設置されたこれらのパネルが劣化、破損した時にどうするのか。環境への悪影響は?

 国土が中国資本に買収され自然破壊も進んでいると言うのに、某国会議員は「国としては(この問題は)やらない」と石本市議に言い切ったそうである。「草莽が立ち上がり闘うしかない」と一同決意の集会であった。

(報告:荒木)